研修会@プレー県
大きなイベント(?)が終わりました!
協力隊の仲間に声をかけてもらって、タイの障害児教育に携わる教員、PT、OT向けに日本の特別支援教育についてお話をする機会をいただきました。
プレー県
日本で勉強をして、日本を愛してくれているタイ人の教授(PT)と、その教授が企画している肢体不自由の学校で日本文化を紹介するボランティアをしている先輩隊員の繋がりで、今回このような機会をいただきました。
以前コンケンで行った研修で(これは私は参加していない)、「ぜひうちでも!」と声をかけてもらったそうです。
そして“北部繋がり”と“特別支援センター繋がり”ということで、私にも声をかけてもらい、同じく障害児・者支援で活動する同期と一緒に日本の特別支援教育について話をしました。
北部ということで声をかけてもらったのですが、タークからは遠かった…笑
google mapだと3時間半なんだけどね、公共交通機関(バス)で行くには乗り換え時間含めて10時間かかったよ…
小さい町から小さい町への移動は大変だということが今回わかりました!
近いはずなのに、遠いプレー県!
藍染めが有名らしいんだけど、観光する時間は一切なく、研修準備と研修で終わってしまったので、またゆっくり行きたいです。
こじんまりとしてて、住みやすそうな町でした^^
(プレーのセンターから見える景色が最高に好きでした)
幸せな人生を送るための教育
今回同期と紹介したのは、特別支援教育の概要、生活単元学習と音楽と美術についてです。
その中で私たちが一貫して伝えたかったのは
「私たちの教育の目標は、子どもたちがいろんな経験をして、いろんな感情を経験して、好きなことを増やして、人生豊かに、幸せに生きること」
です。
タイ人同僚にスライドのタイ語を確認してもらいつつ、「教育の目標って何だろう?」って問いかけたけど「……???」でした。
日本では「子どもが幸せに生きること」だよって伝えたら「……??意味がわからない……」って言われました。笑
この感覚って難しいのかなぁ~って思うんだけど、とにかく、子どもにはいろんな経験をさせて欲しいなぁと思うのです。
すぐに実践できるアクティビティを!
タイの先生たちは研修が大好き!
土日だろうが遠くの県まで研修に出かけます!!
その甲斐あってか(?)先生たちは知識は豊富なはず。
でもその知識をなかなか実践できていないように感じています。
そこで私は今回の研修では知識を共有するのではなくて、すぐに実践できるアクティビティを共有したい!と思ってました。
ありがたいことにアクティビティをする時間を3時間もいただいて。笑
音楽(リトミック)、美術(染め紙)、読み聞かせ(おおきなスイカ)の紹介をしました!
リトミックは音楽大好きタイ人にピッタリ♡
タイ人はいつも同じ音楽(タイPOP?)を聴いてて音楽の幅が狭いように感じたので、まずはクラシック音楽を使ったリトミック。
そしてヤクルト容器とお米を使ったマラカス作り。
そのあとそのマラカスを使ってギターに合わせてのリトミック。
どのリトミックもとっても楽しんでくれてたようでした^^
美術は同期が担当!
2人ペアになってもらって、一人は利き手が使えない設定で染め紙体験、もう一人が支援者です。
普段の授業では支援者が全てやってしまいがちなタイ。
子どもの自発的な動きを引き出す支援とは?を考えるきかっけになったら嬉しいなぁ。
美術は私は見れなかったのですが、終わり頃覗いてみたら「スーアイ❤(きれい)」と言いながら嬉しそうに写真を撮っていたので、きっと楽しんでくれたのではないかと思います^^
読み聞かせは私が担当。
日本の特別支援学校ではお決まりのおおきなかぶ。
おおきなかぶをタイバージョンにして「おおきなスイカ」でやりました。
タークで読み聞かせをしているところを見たことがなくて。
むしろ絵本すら見たことがなくて。
ず~っとやりたいなぁと思っていた読み聞かせ。
ここでチャンスがやってきた!!!
ただ読むだけじゃなくて、子どもに絵本の世界を体験してほしい。
先生が読んで、子どもが聞く、という人と人との関係を大事にしてほしい。
そんな思いを込めて。
模擬授業形式でやってもらったのですが、まぁ~驚き( ゚Д゚)!!
模擬授業、みんな上手過ぎて。笑
とってもみんな楽しそうにやってくれました!
自分たち(先生たち)が楽しいということは、子どもたちもきっと楽しいはず♡
子どもも先生も楽しい時間を作ってくれたら嬉しいです♡
伝わっていたらとっても嬉しい
今回は同期と一緒に、“タッグを組んで”できたおかげで一人ではできなかったことができました。
一緒にやった同期以外にも、小児療育の面から先輩隊員のPT、OTさん、当日アシスタントで遠くから駆けつけてくれた先輩、同期隊員にも感謝感謝です。
みんなと一緒でとっても心強かったです!!
何より、こんな機会を作ってくれた教授とプレーの先生に感謝だらけです。
私たち隊員だけではこんな機会は作れない。
現地の方の力があってこそ。
少しでもタイの子どもたちが幸せに生きるためのヒントになっていたら嬉しいです!
改めて、タイで、タイの人と一緒に、タイの子どもたちが幸せに生きていくために、これからももっと頑張ろうと思えた機会にもなりました^^